チンチラの飼育に必要なものとお迎え前の準備について解説します!
チンチラをお迎えする前に確認すること
チンチラをお迎えすることが決まったら、飼育用品の準備に加えて、事前に以下のようなことを確認しておく必要があります。
エアコンや除湿機などの設備を確認する
チンチラは高温多湿を苦手とする生き物のため、エアコンや除湿機を活用して、最適な気温と湿度を保たなくてはいけません。
室内の気温を15℃~22℃、湿度は40%未満をキープできる環境か事前に確認しておきましょう。
室内環境を確認する
チンチラが新しい環境に慣れたら、ゲージの外に出してスキンシップが取れるようになります(通称:部屋んぽ)。
部屋んぽをする時に、柵などで囲って一定の範囲内でチンチラが遊ぶようにしていても、柵を飛び越えて逃げ出すことがあります。
その際、チンチラは目についたものをすぐにかじるため、室内のケーブル類や家具をかじってしまう危険性があります。
万が一、チンチラが室内に逃げてしまった時に備えて、かじられて困るものには保護カバーをするなど、事前にかじり対策をしておきましょう。
診察可能な動物病院を確認する
チンチラは犬や猫と違って、診察可能な動物病院が限られています。
そのため、自宅から通える範囲にチンチラを診てもらえる動物病院はあるか、あらかじめ確認しておきましょう。
チンチラの飼育に必要なもの
ここまでチンチラをお迎えする前に確認することを解説しました。
確認事項が問題なければ、次は飼育用品の準備が必要です。チンチラの飼育には以下のような飼育用品が必要となります。
- ケージ
- ステップ台、ハンモック
- 牧草入れ(フィーダー)
- 給水ボトル
- 砂浴び用の容器
- 砂浴び用の砂
- ペットシーツ
- キャリーバッグ
- 温度計、湿度計
- 掃除用品
必須ではありませんが、以下のものはあると尚良いです。
- 回し車
- 隠れ家(巣箱)
一つずつ解説していきます!
ケージ
チンチラは跳躍力があり、高く飛び跳ねるのが好きな生き物です。そのため、ストレスがたまらないよう、ゲージはある程度の高さがあるものが必要となります。
ウサギ用のような横長のケージでは、縦に飛び跳ねることができないため、ストレスがたまってしまいます。
チンチラと同じげっ歯類のデグーが使用するゲージは、チンチラにとってはサイズが小さすぎるため、適していません。
また、部屋を掃除する際にケージを移動させたい場合は、キャスター付きのケージがおすすめです。
キャスター付きケージは移動に便利ですが、キャスターとケージの隙間ににチンチラが潜り込んでなかなか出てこない、ということもあるため気をつけましょう。
ステップ台、ハンモック
上述の通り、チンチラはぴょんぴょんと飛び跳ねるのが好きなので、ケージ内にステップ台をいくつか取り付けてあげましょう。
スッテプ台やハンモックは、チンチラが飛び移りやすいように設置することが大切です。
牧草入れ(フィーダー)
チンチラの主食である牧草を入れるための牧草入れ(フィーダー)が必要となります。
材質や形状、様々な種類のものがありますが、材質は「陶器」、形状は「固形ペレット入れがついた一体型」がおすすめです。
木製やプラスチック製は、かんでしまう子もいるため定期的に買い替えなければいけません。陶器製は傷みづらく、かじる心配もないため長く使用できます。
また、チンチラは牧草に加えて、固形のペレットも食べます。
牧草しか入らないフィーダーだと、別に小皿のようなペレット入れを用意する必要があるため、牧草を入れる部分+手前にペレット入れがついているタイプがおすすめです。
給水ボトル
いつでも水が飲めるように給水ボトルが必要となります。ボトル部分をケージの外に取り付け、飲み口が金属のノズル状になっているタイプがおすすめです。
砂浴び用の容器
チンチラは毎日砂浴びをするため、砂浴び用の容器と砂が必要となります。
砂を体にこすりつけるようにして激しく砂浴びをするため、バケツのような形の容器では、あたりに砂をまきちらしてしまいます。
蓋がついているタイプや入り口が横側についているタイプの容器がおすすめです。
砂浴び用の砂
砂浴び用の砂も、砂の粒が大きいものや小さいものなど、様々な種類の砂が販売されています。
粒子が細かい砂は、砂浴び後もずっと体毛に残りやすく、チンチラが動き回ると室内に砂が散ってしまうため注意が必要です。
まずは色々な砂を試して、チンチラが快適に砂浴びできる砂を見つけましょう。
ペットシーツ
尿を吸い取るために、ペットシーツをケージに敷きます。チンチラは基本的にトイレは覚えません。
ペットシーツを敷いておくことで、ケージのどこでトイレをしても楽に掃除できます。
※チンチラの中にはトイレを覚える子もいるため、小動物用のトイレをケージ内に設置されている飼い主さんもいます。
キャリーバッグ
ペットショップからお迎えする時やチンチラを動物病院に連れて行く時などに、キャリーバッグが必要となります。
キャリーバッグを選ぶ際のポイントは「通気性の良さ」と「出入り口の位置」です。
通気性の良いキャリーバッグは、季節を問わず、移動中もチンチラが快適に過ごせます。
出入り口の位置については、側面と天井の2箇所に出入り口がついているものがベストです。
側面の出入り口はチンチラが自ら出入りするために必要となり、天井は人間がチンチラを移動させる際に必要となります。
温度計、湿度計
チンチラにとって最適な環境(気温15℃~22℃、湿度40%未満)をキープするために、温度計と湿度計は欠かせません。
温度計や湿度計の数値を見て、室内が暑くあるいは寒くなりすぎないよう、気温と湿度を調整しましょう。
掃除用品
掃除用品として、ケージ内を拭くためのウェットティッシュとフンを集めるための小さめのほうき・チリトリがあると便利です。
特に、チンチラは「ウンチ製造機」と言われるほど、至る所でフンをします。
チンチラのフンはコロコロと乾燥していて匂いもありませんが、あらゆる場所でフンをするため、集める用のほうきとチリトリは必須です。
回し車 ※必須ではありません
チンチラのストレス発散のためには、回し車をケージ内に設置するのがおすすめです。材質、大きさなど、様々なチンチラ用の回し車が販売されています。
ケージ内に取り付ける場合、回し車はかなりの場所を取るため、配置を十分に検討する必要があります。
また、チンチラは夜行性のため、夜中に回し車をガラガラと回します。音を抑えた静音タイプの回し車も売られていますが、ある程度のガラガラ音は覚悟が必要です。
(我が家でも過去に静音の回し車を使っていましたが、夜中にガラガラ音で目が覚めるくらい、音は大きめでした・・)
チンチラの中には、そもそも回し車で遊ばない子もいるため、必須の飼育用品ではありません。
隠れ家(巣箱)※必須ではありません
チンチラは暗くて狭い場所を好むため、寝る場所として隠れ家(巣箱)をケージ内に置いてあげるのがおすすめです。
木製の巣箱の他に、チンチラ用の壺(通称:チラ壺)も販売されています。チラ壺でくつろぐ姿は、とってもかわいいですよ♪
チンチラの飼育用品にかかる費用
ここまで、チンチラの飼育に必要な飼育用品をご紹介してきました。
最後に、私がチンチラをお迎えする際、実際に購入した飼育用品の費用をご紹介します。おおまかな目安として、参考にしてください!
- ケージ: 約17,500円
- ステップ台、ハンモック:約6,500円
- 牧草入れ(フィーダー):約1,600円
- 給水ボトル: 約750円
- 砂浴び用の容器: 約5,500円
- 砂浴び用の砂: 約1,000円
- ペットシーツ: 約900円
合計:約33,750円
おわりに
今回は、チンチラをお迎えする前に確認することと準備する飼育用品について解説しました。
ケージ以外にも、砂浴びの容器や牧草入れなど、用意が必要な飼育用品はたくさんあるので気をつけましょう。
お迎えすることが決まったら、しっかり事前の準備をして、万全の状態でチンチラをお迎えしてあげてくださいね♪